特徴1. 37万症例の使用実績
ICLはフェイキックIOLとしては後発ですが、1997年にヨーロッパでCEマークを取得。現在は64か国で薬事承認を取得しており、世界全体での累計症例数は37万眼(2012年12月末時点)と圧倒的に多い使用実績があります。2011年末時点での使用実績のシェアは74%、国内では55%(2010年)とフェイキックIOLの半分以上はICLとなっています。近年日本においても症例数が急速に伸びています。


特徴2. 国内で唯一の厚生労働省承認品
ICLは日本では、2010年に近視用のレンズが厚生労働省の薬事承認を取得。翌年の2011年には乱視用のレンズも承認されています。ICLはフェイキックIOLとしては国内で唯一の厚労省承認品です。
特徴3. 日帰り手術が可能
ICLのレンズはソフトコンタクトレンズのような柔らかい素材でできており、インジェクターと呼ぶ挿入器を使って細長く筒状に折りたたんだ状態で、約3mmの切開創から目の中に挿入します。また3mmの切開創は点眼のみで自然治癒するため、通常は縫合する必要もありません。麻酔などを含めた全体でも1時間はかからない手術ですから、目への負担が小さく、早ければ手術した翌日には回復し、視力の変化を実感できます。
上画像をクリックして頂きますと、ICL手術についての説明ムービー(Windows Media Player)がご覧頂けます。

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特徴4. レンズ素材の安全性
ICLのレンズはCollamerという素材でできています。これはHEMA(水酸化エチルメタクリレート)とコラーゲンを重合させた含水性の柔らかい素材で、目の中に入るとコラーゲンが体内の糖タンパク(フィブロネクチン)と結合し、レンズ表面に膜を形成します。このためICLのレンズは眼内で異物として認識されにくく、曇ったりせずに、長期にわたってレンズとしての機能を果たすことが可能です。(顕微鏡写真:タンパク質の沈着)


特徴5. 合併症のリスク軽減が期待できる最新モデル「ホールICL」

(1) 手術の手間が減り時間を短縮できる。
(2) 手術による目への負担を軽減でき術後早い段階での回復が期待できる。
(3) 術後の痛みの軽減が期待できる。
(4) 合併症である白内障のリスク軽減が期待できる。
などが挙げられます。つまりホールICLは、手術の手間が減って所要時間が短くなる分、目への負担も小さくなり、これが早い回復につながり、しかも合併症のリスク軽減が期待できるという、患者様にとっても、医師にとっても大変大きなメリットを備えているといえます。ホールICLは日本では2014年3月に厚生労働省が承認したばかりですが、その改善効果の高さが支持されており、日本でも急速に普及しつつあります。このため、当院では特別な事情がない限りホールICLをお勧め致しております。



上画像をクリックして頂きますと、ICLレンズ装着時の目の中のムービー(Windows Media Player)がご覧頂けます。
レンズの中央に穴があることで光学特性が悪くなるのでは?


レンズの穴が詰まることはないのですか?
0.36o径という穴の大きさは、目の中で浮遊する微細な固形粒子の長径の6〜10倍です。とても小さな穴ですが、詰まることはまずありません。